2010年11月15日月曜日

エリザベスカラー







エリザベスカラー

金曜日の夜、家に帰ると息子が来ていた。
私は会社で飲み会があり、10時を回っていた。
息子がTORAを抱いて、TORAの異変に気がついた。
お尻から尻尾にかけて血が付いていたのだ。
よく見ると、お尻の尻尾の付け根近くに小豆粒ぐらいの穴が開き、そこから出血していた。
そういえば、前日ぐらいから抱くと、いつもより鳴くなあと思っていた。
どうも、その傷が痛かったから鳴いていたようだ。
ケガするような物も思いつかないし、そんな形跡も残っていなかった。
ケガ以外は食欲もあるし、普段と変わりなかったので、気がつかなかったのだ。
取り敢えず、翌朝に動物病院に連れて行くことにした。

私が行った動物病院は評判も良く、朝一番に行ったのだが、もう10頭ぐらいワンチャンやネコチャンが待っていた。
よそのワンチャンやネコチャンは、病院慣れしてるようで、待合室でもリラックスしているようだった。
それにひきかえ、うちのTORAはあまり外に出たことがないので、バスケットの底にへばりついて、息を潜めていた。
その病院は、診察室が3つあり、トリミングもしている大きな病院で、大型犬はこの診察室、小さな猫はこっちと分かれていた。
やっと順番が回ってきて、診察室に入った。
部屋の中には看護師のお姉さんが
2人待っていた。
そこに白髪混じりの60歳ぐらいのがっちりした先生が入って来た。
先生の指示で、TORAをバスケットから出すと、うつ伏せの状態で背中を押さえた。腰から下半分看護師さんが押さえ、先生が診察した。
TORAは大の怖がりで、診察台の上で固まっていた。
先生はささっと診ると、すぐに原因をつかんだ。
先生曰わく、傷は外傷ではなく、肛門の横にある脂肪腺の脂肪が外に出れないことで膿んだということだった。
簡単に言うと、おできとかニキビみたいなものだ。
ということで、傷口を消毒し、化膿止めの注射を打ってもらった。
自宅では、食事に化膿止めの薬を飲ませ、また病院に連れてくることとなった。
猫が傷口をなめると、傷口が広がってしまうので、エリザベスカラーというカラーを首に巻いてもらった。
よく見るエリマキトカゲみたいな樹脂でできたカラーのことだ。
さすがに注射を打たれる時は、TORAも怖かったようで、低い唸り声をあげ、看護師さんを威嚇した。
しかし、看護師さんは慣れたもので、注射と消毒をささっと済ませ、エリザベスカラーをパチパチと着けてしまった。
完全に固まっているTORAをバスケットに入れて、診察室を出た。
会計を済ませ、帰宅した。

エリザベスカラーだが、1日も我慢すれば慣れるらしいが、TORAにとっては大変邪魔なようで、部屋の中を歩くのにも苦労している。
廊下を歩いても、壁にコツンと当たり、椅子の下をくぐるだけでも一苦労だ。
ご飯を食べた後の毛繕いも出来ないし、TORAにはストレスがたまることばかりである。
見ていて不自由そうなので、可哀相だ。
早く良くなってほしいものだ。

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