2010年3月21日日曜日

In My Life


2006.06.20 製作

◆製作日記
構想10時間、制作4時間。久々に Calligraphy にチャレンジした。
今日は代休で三連休。
土曜日は子供の頃の地図の小旅行。
日曜日はのーんびりしていた。
こののーんびりした気持ちの時に、久々に描いてみようかという気になった。
いつも人のためには描くのだが、我が家にはほとんど飾っていない。
というか、大したものを描いたことがない。
だから、嫁さんにも嫌味を言われるので、家に飾れるようなものを描くことにした。
という訳で、昨日MUSASHIに行って、F6のデッサン用の額と合うサイズのイラストボード、ボードを飾る小物の類を買ってきた。
帰ってきてから、何を書くか悶々と考え、Beatles のIn My Life を描くことにした。
詩も素敵だし、ボードに描くのに良い感じと思ったからだ。
これから夏なので涼しげな感じもいいかと思ったが、ほんわかした感じにしたかったので、ブラウン系に黄緑やオレンジを足したちょっと秋っぽい感じになるかもしれないが、暖かな感じで作ることにした。
では、制作過程を順を追って紹介したい。


まずは、枠に合わせイラストボードに薄く鉛筆で枠取り。
要するにレイアウトだ。
そこでまず、イタリック体でタイトルを書く。


一色では単調なので、ブラウン系の色にオレンジとシャトレーゼ、アルピン・ローズを加えて楽しい感じに
写真は、ドクターマーチンのインクボトル。
このインクが一番使いやすいし、色も豊富だ。色の名前も素敵な名前が多い。
左から、ローズマダー、アルピン・ローズ、オレンジ、タバコ・ブラウン、ラディッシュ・ブラウン、シャトレーズ、ベージュ、バーント・シエナ。
このシャトレーズ=黄緑色が良い感じの色でお気に入りだ。

これが、インク瓶が入った引き出し。
キャップがスポイドになっている。
本来はイラストを描く人が使うそうだ。


これはピグメント。
溶剤と顔料が入っている。
ラメの入ったものもある。


タイトルを書いたら次は、カッパープレートで詩を書く。
途中で書くスペースが足らなくならないよう、必要な行数分のスペースをあらかじめレイアウトしてあるので、その線に沿って描いていく。

カッパープレート体はこんな感じの書体だ。
基本はラディッシュ・ブラウンで描いて、5つのエリアの先頭だけ色を変えてアクセントにした。


イタリック体は先が平べったくなったペンで描く。
スピードボールというメーカーのペン先が有名だ。
大きさも色々あり、何より描きやすい。
ペンは付けペンなので、付けすぎないように気をつけて、薄くかすれる前にインクを足しながら描く。


カッパープレートは、ホルダーの形も特殊。
ご覧のように先の方でくの字に曲がっている。
こういう角度で紙に書く必要があるからだ。
ペン先は薄くとんがっている。
強く押すと太く、力を抜くと細い線が書ける。


一通り詩が描けたら、最後は回りに飾りをつける。
細い線はカッパープレートペンで引き、花や葉っぱはスピードボールで描いていく。
こちらには、ピグメントのラメ入りのインクも使う。

花はフローズド・ピーチ、サフラン・イエローのラメだ。うまそうな名前だ。
葉っぱには、鮮やかなエイプリル・グリーンを足した。
この名前も四月の緑って、良い名前だな。
葉っぱにはプラチナも使い、ちょっとうるさくならない程度に鮮やかな感じにした。

これでペンで描く工程は終わりだ。
ここで、下書きした鉛筆書きを消していく。
結構これが気を使う。
インクによっては消しゴムですれて色が滲むことがある。
慎重にそーっと消す。


これからが楽しい工程だ。
デコレーション用に買ってきたシールを配置していく。
ああでもない、こうでもないと、これが楽しいのだ。
このシール、イギリスからの輸入品で筆ペンで御馴染みのクレタケが扱っている。
結構、色んな形があって可愛いでしょう。


最後に右隅に銘を入れる。
というほど大したことはないが、名前の頭文字の「ひ」の印を押すのだ。
この石でできた印がなかなか良い感じでしょ。
この印を押して、フレームにはめて、出来上がり!!






最後に額に入れるとこんな感じに仕上がった。

In My Life

There are places I remember
All my life, though some have changed
Some forever not for better
Some have gone and some remain

僕の人生のなかで忘れられない場所があるんだ
変わってしまった場所、
良くはなっていなけど変わらない場所、
もうなくなってしまった場所、
今も変わらない場所

All these places had their moments
With lovers and friends
I still can recall
Some are dead and some are living
In my life I've loved them all

どの場所にも友人や恋人とのひと時の想い出があるんだ
死んでしまった人、
今も元気な人、
みんな私の人生のなかで愛してきた人達

But of all these friends and lovers
there is no one compares with you
And these memories lose their meaning
When I think of love as something new

しかし、そんな友人や恋人も君とは比べものにならない
君との新しい恋を考えると、そんな想い出も意味をなさない

Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life I love you more

過ぎ去った人たちや出来事を愛し続けるだろう
時には立ち止まって、彼らのことを考えるだろう
でも僕は君をいちばん愛しているんだ

Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life I love you more
In my life I love you more

過ぎ去った人たちや出来事を愛し続けるだろう
時には立ち止まって、彼らのことを考えるだろう
でも、僕は君をいちばん愛しているんだ
僕は君をいちばん愛しているんだ

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